2018年3月の初めの出来事です。
少しずつ朝の電車通学の練習を続けていて、もうすぐ1年がたとうとしていました。
その頃は自立心が強く母と並んで歩いたりそばにいられたりするのを嫌がるようになっていました。
そんなある日事件は起きました。
その日は学校の行事の校外学習の予定で、集合場所は通学で利用している駅でした。
買い物なども楽しむ予定になっており、制服ではなく私服で、リュックを背負い、お小遣いといつもの定期(スイカ)を持って家を出ました。
相変わらず母と並んで歩くのは嫌なようで、私は長男の50メートルくらい後ろを歩いて長男の背中を確認しながら自宅から駅までの道を歩いていました。
長男が何度も立ち止まってしまうため、距離が近くなっていき駅の改札を入る手前で追いついてしまいました。
いつもは、見つからないようにすぐ後ろを歩いていくのですが、この日は長男が振り返って私を見つけてしまい立ち止まって動かなくなりました。
「先に行け!」とジェスチャーで私に訴えます。
仕方なく長男を追い越して改札の手前まで行きました。
いつも手にスイカを持って駅まで歩く長男がスイカの入ったフォルダーを首にかけるのを確認して、先に改札を通過しました。
通学のための電車は下りに乗るので、改札を通過するとそのまま真っ直ぐ歩いて下りのホームに降りるエスカレーターに乗ります。
長男を追い越してしまった場合、そのエスカレーターの手前で長男が歩いてくるのを待つのがいつもの流れでした。
この日も学校のある駅で集合なので、同じようにエスカレーター手前まで行って振り返り長男を確認しようとしました。
が
振り返ればいつもいるはずの長男がどこにも見当たりません。
何度も目を凝らして改札を通ってくる人を見ますが、やはりいません。
え!!なんで?
もしかして先にエスカレーターを降りた?いやそんなはずは・・・目を離したのは一瞬だったのに・・・
改札をまだ入っていない?どこにいるの?
いろんな考えが頭をよぎります。心臓はバクバク、汗はダラダラです。
もうすぐ下り電車が到着します。
一気にエスカレーターを駆け下りていつも電車に乗り込むあたりまで走ります。
しかし、ホームには長男の姿はありません。
続きは次の記事で・・・
後でこの1日を振り返った時にこの場面で痛感したこと
●とにかく落ち着くこと
●どんな状況でいなくなったかしっかり覚えている事