カテゴリー別アーカイブ: 自立に向けて

知的障がいのある人にとって大切な「余暇支援」

「余暇支援」という言葉を聞いて皆さんはどんなことだと思いますか?

知的に障がいのある人や児童生徒にとって、とても大事な言葉です。

「余暇」というとなんとなく空いた時間や自分で使える自由な時間というイメージだと思います。
では、知的に障がいのある人達にとっては?
皆さんは会社に通勤して仕事が終わったら、その後の時間はどうしますか?

・真っ直ぐ家に帰って好きなテレビをみる
・友達と食事や呑みに行く
・趣味の習い事に行く
・映画を観に行く
などなどあるでしょう。

我が家の長男の場合、16時に就労先の仕事が終わるのでそのあとは送迎車で家の近くまで送ってもらいます。
平日の通所終わりにどこかに行くということはありません。

特別支援学校に通っていたころは、放課後等デイサービスがあり学校にデイサービスの支援者の方が迎えに来てくださり、デイサービスでお友達と過ごしたり支援者の方々と様々経験をする時間がありました。

特別支援学校卒業するとこの制度は使えなくなります。

つまり、これまでは自宅、学校以外にも放課後等デイサービスという居場所がありましたが、18歳以上になると自力で外出ができないと自宅と福祉就労先の事業所だけしか行くところがなくなってしまうのです。
知的に障がいのあっても、大勢の人の中で過ごすことはとても重要です。
家族と離れて過ごす時間が発達や自立につながっていきます。
まだまだ若い体力があるうちに親としてはたくさんの経験をさせたいと願っています。

地域によっては、成人の余暇支援活動を行政で行ってくれているところもあります。
国分寺市では公民館にそのような活動があるので、長男も今年度から通い始めました。
行政で行ってくれるのは本当にありがたいです。

月に1回ですが、日曜日にその活動に参加しています。

とは言っても、体力があるので、親も子どもも仲の良いグループで余暇活動を立ち上げました。
こちらは次回に詳しくお話しますね。

知的障がいのあっても地域で生き生きと過ごせる場所がどんどん増えて、そこに関わる支援者もどんどん増えてくれたらなあ・・・と願うばかりです。

 

 

新型コロナウイルス生活で得たもの 長男編

新型コロナウイルスは依然猛威で、私たちはこのウイルスとどのように生きていくか考えていかなくてはなりませんね。

今年の初めにこのウイルスが日本に上陸したと分かったころとは、全く違った生活になっていますね。
ウイルスが終息していつもの生活が戻ってくると信じていましたが、もうそうはいかないようです。
家族で様々な情報を共有して、ウイルスに感染しないための対策をしています。

さて、そんな生活の中で長男が得たものが2つあります。

1つ目は「手洗いが上手にできるようになったこと」です。
長男はこれまで手洗いはいい加減で家族が見ていないとちょっと手を濡らして「洗いました~」みたいな顔をしていました。
ですが、新型コロナウイルスの蔓延で自宅でも通所している事業所でも何度も手洗いを行うことで本当に上手になりました。

石鹸の泡をきちんとつけて手指をこすらせてしっかり洗い、水で流します。
自宅だけでなく、事業所で仲間と一緒に毎日行っていることが習慣につながっていると感じます。

2つ目は「マスクをつけること」です。
これまで、風邪などをひいても咳がひどく出るということもなく、マスクは特別支援学校に通っているときに、調理実習や給食の配膳の際につけるくらいでした。
この時も、積極的に自分からつけることはなく、先生に促されてしぶしぶ・・という感じだったと思います。

今では通所の際の送迎車に乗るところからつけなければなりません。
事業所での作業時も休み時間とお昼ご飯の時以外は、つけなければいけないルールになっています。
最初のころは「マスクをつけて」といっても「やだ!」と抵抗していましたが、送迎車に乗るときは言わなくでも自分からつけています。
家を出るときも雨が降っていて傘をささなければならないときは、しっかり自宅からマスクをしています。

様々なことが、少しずつ出来ていく長男です。
周りの状況をみて、親や事業所の支援者の皆さんの説明を聞いて彼なりに理解しているのだと感じます。

 

オンライン講座 新メニュー開始

先日オンライン個別相談の開始をお知らせしました。
詳細はこちらです。
↓↓↓
オンライン個別相談を開始します

そして、上記に加えてオンラインでできるサポートとして以前から検討していたサービスを新たにスタートすることにしました。

【知的障がいのある人へのサポート】
自分のお金の管理を自分でできるようになるステップアップ講座
日々のお金の管理を一人で、もしくは支援者と一緒にできるようにするサポートです。
ご本人のできることを確認しながら、次のステップへと進んでいきます。
オンラインで行うことで、自宅で受講できるので移動などの負担がありません。
また、保護者や支援者の皆さまも一緒にサポートの内容を聞くことができるので安心です。
毎月の宿題やチェックなどを行って楽しんで進んでいけるようにサポートします。

【知的障がいのある人のいる保護者の皆さまへのサポート】
①ライフプランを考えて様々な資金を準備するための講座
知的障がいのある人のためのお金の準備やきょうだいのためのお金、自分自身のお金の使い方のサポートです。
夢プランの作成の方法、現在の家計の状況など、ご夫婦そろってオンラインで受講できます。(もちろんお一人でもOK!)

②様々な情報共有の方法を実践するための講座
知的障がいのある人の情報や家族で共有すべき事柄をどのように整理して、書類として残していくかをサポートします。ファイリングの方法もサポートします。

③終活準備講座
知的障がいのある人いる家族は早めの終活が必要になります。早ければ早いほど安心です。
家族の問題点や対応すべきことを明確にして実践していくことをサポートします。

それぞれのサポートはまずは基本相談をお受けいただきます。
基本相談にて問題点をはっきりさせ、サポートの内容を決定してスタートいたします。

基本相談は60分目安で8,800円(税込み)のところ、7月までは毎月3組まで5,500円(税込み)の特別料金となります。

ご本人へのサポートは1時間3,300円(税込み)のところ、7月までは1時間2,200円(税込み)の特別料金となります。

保護者の皆さまへのサポートは1時間8,800円(税込み)のところ、7月までは1時間5,500円(税込み)の特別料金となります。

オンラインはスカイプやZOOMなどで行います。

お問い合わせフォームからお申し込み下さい。

ご相談内容に【オンライン相談希望】とどの講座を希望か入れて下さい。
相談日の候補を3日から5日ほどお知らせ下さい。
相談時間は10時から15時までの間となります。これ以外の時間をご希望の場合もその旨をお知らせください。対応できる場合がございます。

ぜひ、お問い合わせなどお待ちしております。

オンライン個別相談を開始します

以前からずっと迷っていたのですが、現在の様々な状況を考えてオンライン個別相談を開始することにしました。

これまでは、ご相談の入り口である個別相談は対面(実際にお会いしてお話する)という形をとってきました。
しかし、東京近郊以外の方からもご相談のメールをいただいていて、メールで解決する内容であればメールで行っていました。
メールでのやり取りですと、文章にすることで言葉のニュアンスがうまく伝わらなかったり、お客様の表情が見えないのでお悩みの本質が分かりにくいこともあり、「どのようにしたら良いのかなあ・・」とずっと考えておりました。

今回のコロナウイルスの自粛生活が続く中で、皆さまもオンラインで会話することやツールの使い方などに慣れてきて必ずしも実際にお会いしなくてもサポートは出来るのでは?と思い始めました。

オンラインで出来る様々なサービスも検討していますが、まずは個別相談のオンライン化を行って行くことにしました。

とはいえ、私もまだ不慣れな点もあるので、今日から7月までは特別料金にて実施いたします。

60分の基本相談をオンラインで行います。
8,800円のところ、7月31日までは5,500円の特別料金です。
1か月に3名までとします。
Skype(スカイプ)やZOOM(ズーム)等で行います。
その他の方法でも可能です。メールの際にご相談下さい。

ホームページのお問い合わせフォームよりお申し込み下さい。
ご相談内容に【オンライン相談希望】と入れて下さい。
相談日の候補を3日から5日ほどお知らせ下さい。
相談時間は10時から15時までの間となります。

ぜひ、お問い合わせなどお待ちしております。

 

知的障がいのある長男の初給料!!

自宅で籠る毎日が続いていますが、皆さまお元気でしょうか?

4月より福祉就労が始まった長男は事業所が通所を続けて下さっているので、毎日元気に通っております。
そんな長男の通所も1ヶ月が過ぎ、先日初めてのお給料日でした。

毎日の連絡帳の袋にもう一つの袋が入っていました。

現金での支給です。自分で受け取りのハンコも押したようです。

この袋を何度も嬉しそうに眺めます。
自分がお仕事をしてもらったお金だと認識しているようです。

出勤日の夫にも早速メール。
夕飯の時に、長女と三人で「初お給料おめでとう!かんぱーい!!」とジュースで乾杯しました。
本当に長男は嬉しそう。

金額は6,100円。
就労継続B型の事業所です。
就労の形態によって知的障がいのある人の賃金はかなりの差があります。
これを多いと思うか少ないと思うか・・・

知的障がいのある人の生活の実態を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。
長男の事業所ではお仕事の実績で工賃にプラスされる金額もあります。
皆一律ではなく、頑張った分も評価してもらえるのはとても嬉しいことです。
給与明細はずっと保存しておこうと思っています。

長男の就労開始!

冷たい雨での新年度スタートになりましたね。
我が家は長男、長女ともに新しい世界に進みます。

今日は、長男の就労第1日目でした。

就労継続B型の事業所に通所が決まり、3月の終わりに受給者証が届き無事に契約を済ませました。

本人はお仕事を始めるのがとても楽しみな様子です。

送迎の車が来ることろまで母と歩き、すんなり車に乗り込んで、振り向きもせず行きました。
9時に出て16時過ぎにには戻ってきます。

帰ってきたら感想を聞いてみようと思います。

この写真は3月の終わりに就労に備えて定期的に通っている耳鼻科に行く時の長男。
慣れた道なら母からどんどん離れて歩きます。
ちょっと小走りな長男。
この道と同じように新しい世界でもまっすぐに彼らしく進んで欲しいです。

コロナウイルスに伴う休校で思う事

2月27日の突然の全国一斉休校要請は私たち子どものいる家族に大きな衝撃を与えました。

我が家も長男は特別支援学校高等部3年、長女は公立中学校3年なので、もちろん報道を見てびっくり!!

今日から二人とも休校になっています。
何より辛かったのは、突然2月28日の1日しか友人や先生と会う事が出来ず、長期休みになってしまった事。
気持ちが追いつかず、なんで、どうして・・・という思いでいっぱい。
二人とも卒業式がどうなるのか?これが一番の問題です。

卒業式は次のステップに向かう為の大きな区切り。
保護者やお世話になった先生、そして大切な友達と一緒に式を作りまた一つ自立していく大事な行事です。
二人とも卒業式は今のところ行われる予定ですが、かなりの縮小をして行われるようです。
長男は在校生は参加しないかもしれません。
長女はこれまでずっと練習してきた歌も代表者の別れの言葉も、証書授与も簡素化のようです。
長女の落ち込みようは見ていて辛いです。

親としての私も大変です。
仕事をしていますから、特別支援学校に通学している長男を日中どうするか?が最大の問題です。
幸い、通所していた2つの放課後等デイサービスの事業所は午前中からの預かりを早めに決定して下さり連絡も頂きました。
ただ、お迎え時間が仕事の開始に間に合わない日が出てきました。

お客様に調整をお願いしましがどうしても動かせない日程もあり、もうその日は長女と二人で家で過ごしてもらうしかありません。

我が家はまだ良いほうなのかもしれません。
ある程度、年齢も大きいですし、きょうだいでいられます。
でも、一人っ子だったり、きょうだいの仲が悪かったりしたら親なしで家にはいられないでしょう。

特別支援学校でも埼玉県では休校にしていないそうです。
様々な子ども達の状況を考慮して下さったのでしょう。

この、政治的な判断が、最終的には良かったと言われるものになって欲しいです。
大きなしわ寄せが子ども達に来ている気がします。
本来、早急にすべき対策はたくさんあったように思います。

明日もお弁当作りです。

 

生きていく為に大切なお金を上手に使おう 公益財団法人新宿区勤労者・仕事支援センターでの講演報告

2019年10月27日に「公益財団法人新宿区勤労者・仕事支援センター」のたまり場事業での講演に行ってきました。

知的障がいのある成人の方への講演会でしたが、保護者の方も一緒に参加されていました。

テーマは「生きていく為に大切なお金を上手に使おう」という事で、お金の大切さややりくりの方法などをお話しさせて頂きました。

皆さんにはテキストに書き込みをして頂きながら、グループでの話し合いなどもしてもらい、楽しくお金について学びました。

今回の目玉はお金にまつわる困りごとを職員の方に寸劇で披露して頂き、その内容を基に「何がいけなかったのか」「どうすれば良かったのか」などもグループで話し合って発表してもらいました。
この劇のクオリティがとても高く、職員の皆さんの熱意が伝わりました。

講座後のアンケートでは嬉しい感想を頂きました。

【ご本人様から】
◎自分で管理をしているから役に立ちました。
◎一つ一つ丁寧でとても理解しやすかったです。
◎よりお金の管理に気をつけようと思った。
◎使った金額をノートに書くクセをつけようと思った。
◎お金について勉強になりました。

【保護者様から】
◎お金の使い方やトラブル対処方法など考えたり話し合えたり、人の意見が聞けて良かった
◎~していきましょう、などわかりやすく濱倉さんがお話してくださり参考になりました。
◎やりくりや日常でよく起こる金銭トラブルについて、本人達に分かりやすく話を進めて下さった。様々な意見が出て勉強になったと思います。
◎親が考えているほど、本人の理解ができていない、という事がよくわかりました。家でよく話をしていきたいと思います。

誰しも大切なお金の話。
障がいのある方が自分らしく生きていく為にお金の管理はとても重要です。
自分で出来るのか?出来ないなら誰にやってもらうのか?
どこまで自分で出来るのか?

家族で確認しながら、様々な準備を進めて行きましょう。

長男いなくなる!! ~GPS捜索大作戦~

長男いなくなる!! ~駅で見失うまで~の続編です。

駅のホームにも改札にも長男の姿がありません。
校外学習で集合するのは隣の駅です。
もしかしたら、下り電車に乗って一人で行ってしまったのかも・・

同じ学年のお友達のお母さんに電話をして着いているか確認をしました。
が、「まだ、来ないよ!」との返事。

どんどん心臓の動きが激しくなっていきます。
もう一度、改札付近やトイレなどを確認しますが、やはり長男の気配はありません。

長男はGPS付きの携帯をリュックに入れています。
(校外学習の時はいつもは持たせないのですが、この日は念のため入れておこうと思ったのでした。虫の知らせ?)
検索をかけてみると・・・表示されたのは下りの2つ先の駅。

とにかく校外学習の集合場所に行く事にしました。
やはり長男は集合場所にはいません。

担任の先生や引率予定でいらしていた副校長先生にも事情を説明しました。
この時の私は軽くパニックになっていました。

その様子を見て副校長先生は何人かの先生に長男の捜索にあたるように指示をしてくださいました。
再度、GPSの検索をしてみると、なんと「新宿近辺」の表示。
さらに青くなりました。
いなくなってから30分も経っていないのに、「新宿」!
どうして・・・

一体、長男はどこへ・・・

副校長先生からまずは交番に届ける事、自宅のパソコンから検索をかける事、新宿方面に先生を行かせるので連携を取るようにする事。
を、言われました。

すぐに自宅の最寄りの駅の交番で届け出をしました。(こちらの詳細はまたの記事で)

自宅に戻り検索を再開しました。
表示は「新宿千人町」
この時点で私とはぐれてから1時間が過ぎています。

次の検索結果は「北新宿2丁目」
もしかして、地下鉄に乗っている?

交番から検索の最新結果を教えるように言われていたので連絡をし、夫にも電話しました。
夫もとにかく捜索に加わるので、会社に事情を説明したら連絡するとの返事でした。

検索をかける度に場所がどんどん移動していきます。
あまりの移動の速さから、もしかして長男は誰かと一緒なのかも・・と思い、携帯電話を鳴らしてみますが、応答はありません。

次の検索結果は「若松河田駅付近」→「牛込神楽坂駅付近」
どう考えても電車に乗っている様子。

長男とはぐれてから2時間ほどたった10時半過ぎに最寄りの警察署から電話があり、夕方になっても見つからなければ広域捜査の届を出しに警察署に来るように・・との事。
いよいよ、震えが止まらなくなりました。

検索結果は「九段下駅付近」→「小川町駅付近」

検索をかける度に夫と学校で待機している先生と連絡を取り合います。

長男とはぐれて3時間が過ぎています。
移動のルートをみながら、JR東日本、都営地下鉄にも電話をかけ事情を説明して探してもらえないかとお願いしたりします。

この頃、同じ学年のお友達のお母さん二人が家に来てくれました。
「なんか飲んだり食べたりしなくちゃ・・」といろいろと買ってきてくれたのです。

長男がいなくなってから3時間半が過ぎたころの検索結果は「末広町駅付近」

夫との電話では「近づている気がする」と。
夫は検索するたびにタクシーで移動しています。
先生も2名向かってくれています。

検索結果は「台東区上野一丁目付近」→「台東区湯島三丁目付近」
急に移動距離が少なくなってきました。
電車を降りて歩いている?湯島天神の辺りにいる?

私はGPS携帯を検索しながらネットの地図アプリで移動の状況を追っていました。
春日通りを歩いている?

と、その先に警察署があるのが分かりました。
すぐに学校に電話してその旨を伝えました。

学校側から警察署に前を通るはずだから確認してくれるようにと、すぐに電話してくれました。

この時はとにかく祈るしかできない状況でした。
無事で何事もなく元気で帰ってきて欲しい・・それだけを祈っていました。

まもなく、学校から電話があり

「いました。警察署で保護してくれました。」

私は「本当に見つかったんですか!」と叫んでいました。

 

自宅近くの駅ではぐれてから4時間半が過ぎていました。

捜索に加わってくださった先生方、保護して下さった警察署の方、心配して家にきてくれた友達のお母さん・・・皆さんに感謝です。

長男いなくなる!! ~駅で見失うまで~

2018年3月の初めの出来事です。

少しずつ朝の電車通学の練習を続けていて、もうすぐ1年がたとうとしていました。
その頃は自立心が強く母と並んで歩いたりそばにいられたりするのを嫌がるようになっていました。

そんなある日事件は起きました。

その日は学校の行事の校外学習の予定で、集合場所は通学で利用している駅でした。
買い物なども楽しむ予定になっており、制服ではなく私服で、リュックを背負い、お小遣いといつもの定期(スイカ)を持って家を出ました。

相変わらず母と並んで歩くのは嫌なようで、私は長男の50メートルくらい後ろを歩いて長男の背中を確認しながら自宅から駅までの道を歩いていました。

長男が何度も立ち止まってしまうため、距離が近くなっていき駅の改札を入る手前で追いついてしまいました。
いつもは、見つからないようにすぐ後ろを歩いていくのですが、この日は長男が振り返って私を見つけてしまい立ち止まって動かなくなりました。

「先に行け!」とジェスチャーで私に訴えます。

仕方なく長男を追い越して改札の手前まで行きました。

いつも手にスイカを持って駅まで歩く長男がスイカの入ったフォルダーを首にかけるのを確認して、先に改札を通過しました。

通学のための電車は下りに乗るので、改札を通過するとそのまま真っ直ぐ歩いて下りのホームに降りるエスカレーターに乗ります。
長男を追い越してしまった場合、そのエスカレーターの手前で長男が歩いてくるのを待つのがいつもの流れでした。

この日も学校のある駅で集合なので、同じようにエスカレーター手前まで行って振り返り長男を確認しようとしました。

振り返ればいつもいるはずの長男がどこにも見当たりません。
何度も目を凝らして改札を通ってくる人を見ますが、やはりいません。

え!!なんで?

もしかして先にエスカレーターを降りた?いやそんなはずは・・・目を離したのは一瞬だったのに・・・

改札をまだ入っていない?どこにいるの?

いろんな考えが頭をよぎります。心臓はバクバク、汗はダラダラです。

もうすぐ下り電車が到着します。

一気にエスカレーターを駆け下りていつも電車に乗り込むあたりまで走ります。

しかし、ホームには長男の姿はありません。

続きは次の記事で・・・

後でこの1日を振り返った時にこの場面で痛感したこと

●とにかく落ち着くこと
●どんな状況でいなくなったかしっかり覚えている事

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